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※挽いた豆(粉)をご注文の方は、必ず備考欄へのご記入をお願いいたします。併せてお使いの器具の名前をご記入いただけましたら、それに合わせた挽き方でご用意いたします。

 

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Citrus & Juicy《Kiangoi》

 

【INTRODUCTION】
生産国:ケニア
生産地:キアンゴイファクトリー
生産者:ルンゲトFCS
標高:1,600~1,800m
品種:SL28,SL34,ルイル11,バティアン
精製:ウォッシュド

 

カップの印象
レッドカラント、ルバーブ、ケーンシュガー

 

懐の深いケニアという印象。シトラスに留まらず、熟した赤い果実やブドウ、どことなくハーブのような風合いも感じる複雑で甘い1杯。

 

【INFORMATION】
2022/23クロップで入荷してきたケニアのコーヒーも、これが最後となりました。水分値や豆の硬さ、保管状況なども鑑みながら、全体の中でも最もエイジングに強そうな生豆を保管していたのですが、良い表情を見せてくれています。ぐっと我慢していた理由はシンプルに、夏にケニアのコーヒーを飲みたいよねっていうところも強かったりして。少ししっかりめに焙煎することで、バランスの整った印象を獲得して、アイスでも楽しめるテイストになっていると思います。酸の印象が率先しがちなケニアの浅煎りですが、酸っぱすぎない、っていうところになりました。
すでに日本国内には、ケニアのニュークロップが到着し始めていて、2023/24クロップも7月の末にBREATHに届いたような状況です。実は今年に入ってきたケニアのコーヒーも、このキアンゴイファクトリーと結びつきが強いため、その橋渡しとしてもナイスタイミングであったと思います。
キアンゴイファクトリーは、ケニアでも有数のコーヒー生産エリアであるキリニャガに位置する精製所です。ルンゲト生産者組合によって管理されているのですが、先日届いたニュークロップも同じくルンゲトの精製所(Kii)のもので、どうやら個人的にこの組合が作るコーヒーのバランスが好きなのかもしれません。
ケニアのコーヒー生産は、ご存じの通り、小規模農家によって成り立っています。彼らが作るのはコーヒーチェリーであり、そのあとの加工に関しては地域の集積所であるファクトリーが担うところ。チェリーを作った農家は、それをファクトリーに納品して収入を得るわけです。ファクトリーはそのチェリーを水洗・乾燥させ、次なる流通に乗せていきます。チェリーこそ農家にゆだねられていますが、最終的なクオリティを左右する役割はファクトリーにあるとも言えるような状態です。ファクトリーにチェリーを納入する農家の数は、1つのファクトリーあたり数百から千を超えることもあって、なかなか個別の農家までのトレースをすることは難しくなっています。(それでもクオリティの高いコーヒーが毎年生み出されるのは、その土地的ポテンシャルの高さと、ファクトリーの精製技術の高さによるものなのでしょう)
ルンゲトが管理するファクトリーには、その精製をコントロールする役割を担うクオリティマネージャーがいて、彼らは定期的に管轄するファクトリーを移りながら働いています。場所ごとに異なるチェリーのクオリティや気候、また毎年の向上への努力はそれぞれに脈々と共有されていき、この転任が効果的に働いた結果、組合の管理するファクトリー全体が高いレベルへと向上していくそうです。ひとつの場所のみにとどまらず、お互いに知見を共有していく研鑽の結果をカップからも感じることができます。
個人的にはヨーロッパのロースターを通して、国際便で届いた焙煎豆を好んで飲んでいた記憶が呼び起されました。同じくこれからリリースされる予定のキイファクトリーのものも。あのとき「美味しいなあ」と楽しんでいたコーヒーを焙煎できることは、何よりうれしいことでもあります。ケニアのコーヒーの中でも特段質の良い甘さと、時折妖艶にも感じるような赤や黒の果実の香り。そんな芳醇なひと時を感じてもらえるのではないかと思っています。ぜひ、コールドブリューでも楽しんでいただけると魅力が増すのではないかと、イチオシです。

RungetoFCS-Kiangoi/SL28&34,Batian,Ruilu11/Washed(Kenya)

価格¥1,150より
消費税込み
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